2017年秋開業の
イオンモール松本にH&Mが進出することが
正式に発表されました。
今回はH&Mのブランドの特徴や、
強みと弱み。
また、日本のファストファッション
ブランドとの比較の中で、
どんなふうに賢く選び、
使い分けるべきなのかについて、
以下のトピックでお届けします。
目次
H&Mとは?
H&Mはスウェーデンの
カジュアル衣料品チェーン。
H&Mは、
「ヘネス アンド マウリッツ」の
略語です。
手ごろな価格で、
ファッション性のある衣料品を扱う、
いわゆるファストファッションの
一翼を担う企業のひとつ。
日本でいうユニクロ的な存在です。
H&Mの設立とこれまでの歴史
H&Mの操業は、1947年。
スウェーデン中部の都市
ヴェステロースで創立されました。
この時は婦人服を専門にしていて、
社名も「Hennes」だけ。
ちなみに、Hennesとは、
スウェーデン語で
「彼女のもの」という意味。
そのうしろに「&M」がついたのは、
1968年のこと。
ストックホルムの狩猟用品店
「Mauritz Widforss」を買収したとき、
この店の在庫の中に
紳士服のストックがあったのだとか。
このことがきっかけで、
紳士服も扱うことになり、
店名も「Hennes & Mauritz」となりました。
H&Mは2017年秋に長野初出店
その後「H&M」の略称が
正式なブランド名として
用いられるようになりました。
H&Mは、人気のお店で、
長野県では初進出となります。
H&Mの日本進出は2008年
ヨーロッパ、北米、
カナダや中東、アジアなど、
ほぼ全世界で
ブランド展開するH&M。
日本に初上陸したのは、
2008年9月のことで、
第一号店は、銀座中央通りに出店。
話題を呼んで、オープン当日には、
約5,000人が行列を作り
入場制限も行われるほどの
盛況ぶりを見せつけました。
H&Mは子供服も展開、店舗数を拡大中
一方、
海外からのH&M進出に
対応を迫られたのはユニクロ。
ファストファッションという意味で、
商品の価格帯が異なる
ユニクロは、品ぞろえやデザインの
テコ入れなど、
各種対応策に追われることになります。
2009年9月には、横浜の
ランドマークプラザに、
日本初の子供服を扱う店舗を展開。
また、
2014年には京都市に
国内最大フロアを誇る大型店を出店し、
2016年5月時点で、
29都道府県57店舗を展開するなど、
その勢いはとまりません。
H&Mと日本のファストファッションブランドの違いは?
手頃な価格で洋服が買える
「ファストファッションブランド」。
日本では、もともと
ユニクロや無印良品が定番でしたが、
近年、破竹の勢いで進出を果たす
海外ブランドは、より
身近な存在になりつつあります。
H&Mのデザインは世界規模
H&Mで扱う商品は、
婦人服ではコート・ワンピース・
カットソー・ドレス・ブラウス・ボトムス。
紳士服ではジャケット・パーカー・
セーター・シャツ・パンツなど。
これらの商品は、同社が
世界で抱える約100名デザイナーが、
毎年10回の世界旅行を行い、
旅行先で受けたインスピレーションをもとに、
次々とデザインしているそう。
では、
ユニクロや無印といった日本勢と、
H&MやZARAといった海外勢。
商品ラインナップの特徴や違いはどこにあって、
用途に応じた賢い使い分けをするためには
どのようにするのがよいのでしょうか?
H&Mの商品は最新流行・短期投入型
通常のアパレル産業では、
商品の企画を始めてから、
生産客の手に届くまでの期間は、
概ね3か月~半年ほど。
生地の確保や縫製などがあり、
商品として店頭に並ぶまで
一定の時間がかかるのが難点とされてきました。
対する、海外のファストファッションブランド。
H&MやZARAは、その期間を圧倒的に短縮し、
企画から製品化まで、
わずか数週間と、1カ月を切るスピードで
最終形にして販売。
毎日のように
新製品を投入する商法を
生み出しました。
スピード重視で、
まさに「今流行っているものをすぐつくる」
トレンド消費型のスタイルである点に
大きな特徴があります。
流行にのるならH&Mを上手に使うべし
なので、
今旬の流行をすぐ手に入れたいなら、
H&MやZARAがおすすめ。
商品を直接
手にとって確認できるので、
実店舗があるにこしたことはありませんが、
H&MもZARAも、実店舗の他に
公式ホームページがあるので、
インターネット販売で取り寄せるのもあり。
サイト上には、
シルエットの美しい、
デザイン性の豊かな商品が並び、
一見すると、
伊勢丹などデパートの商品に
ひけをとらないように見えます。
H&Mの弱点・デメリットとは?
一方、
H&Mにも弱点はあります。
それは、素材力。
短期間で商品を仕上げて量産するため、
その商品のための素材開発に
じっくりと時間をかける余裕がない様子。
そのため、商品全体的に
無難な素材、よくある質感の素材が
目立ちがちです。
ナイロンなど、
もともと高級路線ではない素材の
商品であれば、H&Mでも美しく見えるのですが、
例えば、ウールコートなど、
シルエットはよいものの、
素材感という意味では、
若干チープさが出てしまうものも
ないわけではありません。
肌馴染みや使い勝手、素材重視なら国内ブランドを
ユニクロや無印良品は、
素材については、真逆で、
商品開発に年単位の時間をかけて、
シルエットやデザインだけでなく、
素材開発までじっくりと取り組むケースも
少なくないのだそう。
フリースをはじめ、
定番商品はもちろん、
クオリティにこだわった
着心地のよい商品が揃います。
「ファストファッション」ということばで
なにかとくくられがちな
衣料品ですが、肌心地のよい
クオリティ重視の衣類を選ぶのか、
斬新でファッション性の高い、
グローバルな視点から提案される
最新ファッションを選ぶのか、
お好みによって使い分けるとよいのではないでしょうか。
横文字の持つパワーに惑わされず納得のいくショッピングを!
ちなみに、
どことなく、横文字がかもしだす
雰囲気ってありますよね?
お洒落でセンスのある雰囲気を感じる
H&Mは、イオンモール松本の
目玉店舗のひとつとなりそうですが、
一方で、
だからこそ、それらとの比較の中で、
日本ブランドのよさも再発見したいものです。
今や国内ではすっかり
お馴染みの身近な存在になったために、
新鮮味に描ける部分も
あるかもしれませんが、
ユニクロや無印良品といった
国内の専門ブランドが展開する衣料品は、
イオンの衣料品売り場すらも駆逐する一方で、
結構な利益率を維持しながら、業界をリードしている様子。
ぜひ、イオンモール松本で、H&Mをはじめ、
様々な商品を見比べて、
納得&満足のいくショッピングを楽しまれることを、
心をこめて願っています。
最期までお読みいただき、ありがとうございました。
どうぞ他の記事もごゆるりとお楽しみ下さい。